タイトル | : ま中=まんなか |
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投稿日 | : 2008/02/01(Fri) 20:13 |
投稿者 | : 淳也 |
こんにちは、
あまり更新されないサイトに投稿していただき
ありがとうございます。
> 1階(二重目)の部分に「ま中あり」という記述があるのですが、
これは信長公記の記述ですね。信長公記は安土日記の改訂版なので、
安土日記を見たほうが、文の意味がよくわかります。
安土日記には「高サ十六間々中」(たかさじゅうろっけんまなか)
と書かれていて、太田牛一は、信長公記に改定する際に
「あり」を付け加えている事からして、「あり」の文字は、
語感を整えるために付け加えた言葉で、特に意味はありません。
間中(ま中)についてですが、これは現在一般に言われるところの
「まんなか」であり、当時は「まなか」と表記していました。
つまりこの部分は「(天主の)高さ16間まんなか」
と書かれているわけで、
天主の高さは16.5間ある という意味です。
> 自分はこれが吹き抜けに関するものだとばかりずっと思っていたのですが。「ま中(に穴)あり」と。いかがでしょうか。
歴史研究の際に大切なことは、そのままの資料を読むことです。
(に穴)のような、別の意味を付け加えて読む習慣をつけると、
大胆な理論展開が自由自在にできてしまうので、注意しましょう。