タイトル | : Re:疑問2 緑色の格子 |
記事No | : 334 [関連記事] |
投稿日 | : 2007/05/28(Mon) 20:09 |
投稿者 | : 淳也 |
こんにちは、
あまり更新されないページに来ていただきありがとうございます。
安土城の外観は、
>彦根城に法隆寺夢殿と金閣寺を乗っけたようなお城
で、基本的には良いのではないでしょうか?
天守指図・宣教師の記述・カータリーの版画の
3点の資料の条件を満たす下層部の復元案は、
彦根城の外観になるものと思われます。
さて、時間もないので?今日はとりあえず(疑問2)の件ですが。
> 金箔を貼り付けた七重目の外壁の飾りに、なぜわざわざ何の細工もない安っぽい緑色の格子を嵌め込んでいるのか?
>
> これではまるで「金箔を貼るカネがもうなくなってシモタ…」と天下に宣言しているようなものではないでしょうか?
> この場合は羽目板とは逆に、どうせ金箔を貼るなら金閣寺のように全部金箔で貼らないと中途半端な気がします。
緑色の格子を安っぽいと思えるのは、
現代では人工顔料で安価に塗料が入手できるからであって、
当時の緑色といえば、孔雀石を砕いて作った岩絵具が原料なので、
材料代を考えれば金箔の方がよっぽど安く上がります。
現代でも、金より岩絵具の方が高価なので、
当時の人は、緑色の格子を安っぽいとは思わなかったと考えられます。
また、宣教師の記録には、最上階は金と青色、と書かれています。
復元案というものは、すべての資料に矛盾がない
組み合わせを考えることが基本だと思うので、
たとえ中途半端な気がしても、
最上階は、金箔に緑色の格子であったと思います。
その他についてはまた後日。