タイトル | : 天守台石垣天端形状と天守郭の形状(下層階) |
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投稿日 | : 2005/04/29(Fri) 15:48 |
投稿者 | : 日ノ本 |
>ですが・・・)をお尋ねしたいものです。
あえて天主本体=木造部と石蔵との形状における緊密性を技術面において主張するとすれば、
天主本体が石蔵のそれに沿う形で一間ないし二間ほどの幅を以って積まれた石垣の上に
建てられていたと仮定した場合だと思うのですが・・・・・
私の手持ちの信頼できる天守台の資料は、書き込みした、安土城郭研究所からの実測図の
コピーです。
天守台の石倉は書きこまれています。
天守台の外郭の石垣は、未調査との連絡を受けているとううり、ドハの印のままです。
安土町のHPには、内部の石倉に準じた外郭の石垣ガ、明示した地図がありましたが、まだ、問い合わせしていません。
Tmさんの質問を誤解して答えているかもしれませんが、
このサイトに、他の人の書き込みで、天守台上部の形状とは関係なく、
天守閣を、
私たちの住む小さな住宅感覚で、天守台をあたかも造成した宅地と思い、天守閣をそれに建てる小住宅と思い論じられる説がありました。
そこで
私の見解です。
建築は、古今、雨風や、気温他、地震、等の自然現象との対処が重要です。
一番は、雨への対処です。
家の役割ですし、家の寿命に一番影響与えるからです。
城、
石垣の上に建つ櫓(天守含めて)は、通常石垣の上に土台を乗せ、築かれます。
漆喰の下地組み、仕上げの漆喰、さらに板を張ることもありますが、ほとんどが、仕上げ表面と石垣上部の面とは、ほほ出面は一緒くらいです。厳密にいえば、石垣より、数センチ後退しますが。石垣より出した納めが雨水対策上ベターです。
小倉城や熊本城のように張り出す天守もいくつか有ります。
また、雨水対策だけではなく、城は、侵入者への足がかりにもなる配慮もありますし、、、
防衛上有効な形状です。
石落としが、その意図を表しています。
何故か。土台(木材)は、乾湿が、交互にくる状況が、一番腐朽対策上から避けたいのです。
普通の住宅や、建築では、根まわりといわれる部分です。
壁面は、通常、屋根の庇屋根(壁からでた屋根部分)が、対処し護ってくれています。
しかし、風が吹くと根回りから水が浸入するおそれがあるので、重要な部分なのです。
特に、雨や風を受ける面の大きい大規模建築(平面状の大きさ、高さ)である安土城天守は、大雨時には、受け面が大きいですから、太量の屋根面、壁面からの排水対策が必要です。
特に石倉のある構造では、ない天守や、櫓以上に配慮が必要です。
石垣から張り出すことは、小倉、熊本城が実現したように、上部の過重対策が行われた構造なら可能ですし、防衛上からも利にかなっています。
しかし、天守台に、普通の住宅なら、犬走りというような余地を充分設けて築くことは、大量の横殴りの雨水排水対策が必要で現実的ではありません、
天守台(郭)石垣形状を無視して、特に、石垣の内側に天守が築かれるとというお考えは、以上の事からもありえないとおもいます。
勿論、Tmさんのようなことは、以下のようにすれば可能です、
石垣とその余地のためにのみ屋根、庇を作るのです。
日ノ本